名言(迷言)だと思った言葉をどんどん増やしていきます。 
パンプキン・シザーズ 名言集
2015年05月15日 (金) | 編集 |
パンプキン・シザーズ 名言

作品オススメ度…∞




「どこにでもある・・・・」

「“お話”だ・・・・」

森の中で漂う光を見かけたら・・・・

絶対に近寄っちゃいけない

体を乗っ取られて・・・・

自分の足で

底なし沼に入り込むハメになる

その光の名前は・・・・

ウィル・オー・ウィスプ・・・・

死沼へ誘う鬼火・・・・!!



(兵士)




























奴らは 蒼い鬼火と共にやって来る――!!


「たとえその瞳を灼かれても
 たとえその腕をもがれても」

「奴らは・・・・
 決して歩みを止めない――」

“死沼へ誘う鬼火”に導かれるまま・・・・

“保身なき零距離射撃”を敢行する!

「“901”」

「対戦車猟兵部隊」

「『命を無視された兵隊』!!」


(兵士)












「……
 苦しむ民を見て
 貪る悪を見て」

「貴様はなにも感じていないのか?」
 本当になにも感じていないのか?」

「伍長こそ」

「本当の気持ちを
 無駄死にさせようとしているのではないか?」


(アリス・L・マルヴィン)


















「・・・・・・」

「伍長は村人を救った」

「世界から見れば
 ほんの一部ではあるけれど」

「伍長が成し得た」

「“戦災復興”だ!!」


(アリス・L・マルヴィン)


















「遠くを見るな
 前を見ろ」

「そこには
 ちゃんと在るんだ・・・・」

「戦う意味が」


(アリス・L・マルヴィン)





















「“そのうち誰かがやる仕事”・・・・」

「まさに公務の真髄だな!!」


(アリス・L・マルヴィン)












「3課が大尉と私だけの頃
 ・・・・そう」

「隊章も無き設立当初だ」

「憤慨の日々だった」

任務を全うせんとする度に現れる“障害”
・・・・そのほとんどが

私利私欲のために民を貪る“人為戦災”だった

「奴らは いつも手の届かぬ所にいた・・・・」

「金で
 暴力で
 権力で」

「その身を幾重にも守っていた」

「そう・・・・ まるでブ厚い南瓜の皮のように」

「・・・・刃が必要だった」

「万聖節の前夜に南瓜に細工を為す鋏――――」

「『南瓜抜き鋏』のような頑健で強大な刃――!!」

「だから我々は名付けたのだ」

「いかな外皮をも斬り裂き断ち割るために」

「だから我々は名乗るのだ・・・・」

「そう―――!」


「誇りをもって」

「パンプキン・シザーズの名をッ!!!」


(アリス・L・マルヴィン)




















「「愛した男になら―――
 一生 許してもらえないというのも
 また趣深い」」
 そう思っているのかもしれない」


(アリス・L・マルヴィン)






















「人それぞれで
 愛の形が違うなら」

「首輪のメッセージもまた――」

「彼女ならではの愛の表しではないか?」


(アリス・L・マルヴィン)









「それは私情だ」

「王族・・・・
 貴族 領主
 区長・・・・」

「執政者に私情は許されない」

「民と家族を選ぶなら民を選ぶ」

「だからこそ――」

「我々は民から税を得られる
 民より多くの食事を得られるのだ」


(アリス・L・マルヴィン)













「「おまえ達は上官と部下」」


「今では それがとても特別なことに思える!」

(アリス・L・マルヴィン)


















「甘く見るな」

「おまえ一人支えるくらい」

「どうってことないんだ」


(アリス・L・マルヴィン)












「やがて失うものに意味がないのなら
 あなたの命もまた無意味でしょう」

「時か 病か 刃か
 いずれは奪われる」

「ならば今すぐ死にますか?」


(アリス・L・マルヴィン)















「“不公平”が許せないからだ」


「貴族だから裁かれない
 平民だから赦される」

「笑止」


「罪あらば裁く!
 悪あらば斬る! 」

「それが
 貴族でも
 平民でも 」

「皇帝陛下であろうとも !」


(アリス・L・マルヴィン)










「人生をまっとうに戦えるようにする」

「それが私の目指す戦災復興だ」

人々が裕福だろうが貧困だろうが

その結果に対し「戦争だから」と言い訳しなくなった時

戦災復興任務は完了したのだと思う


(アリス・L・マルヴィン)















「民が一番求めているのは
 我々の心が澄んでいるという証左ではなく」

「実際に救われるかどうかの現実なのだと」


(アリス・L・マルヴィン)



















「昔 言われたよ
 我々は――」

「郵便ポストのようなものだと」

ポストは人々の道具だ

生活に“便利”だから人々は
その設置や維持に金を出す

決して“恐怖”や“憧憬”からではない

施政者と税と民衆の関係も
本来そうあるべきなのだと

ポストの方も民のことを想っているわけではない

“そういう役目”だからだ

だから誰の手紙でも分け隔てなく受け入れる
誰かを想って 民への好き嫌いを始めたら大変だろう?

「同様に
 もしも3課が」

「悪を討つというのなら」

それは正義ではなく
“機能”として討つべきだ

民への想いから…
愛するが故
憎しむが故
討ってしまったら

その力は もはや公平ではなくなる

「だから…
 民が利用するものではあっても」

「民の味方では…
 きっと ない」


(アリス・L・マルヴィン)





























「それでも
 人々が こういう時
 目をやるのは――」

「国家の制服を着た貴官らだと思う」

「現場に立つ制服をを見て
 「国は自分達を見捨てていないのだ」と」

「「国家は まだ機能しているのだ」と
 震える足でも立ち上がることができる」




(アリス・L・マルヴィン)




















アリス
「「どうなれば戦災復興が完了したと言えるのか」」

ロンダリオ
「ホウ」

アリス
「残念ながら
 軍人でも
 貴族でもなく」

「私個人としての答えだがな」

ロンダリオ
「言ってみろ
 聞いてやる」

アリス
「戦災復興任務に・・・・」

「終わりはない」

ロンダリオ
「・・・・・・ふざけているのか」

「まるで三文小説の幕引き台詞だぞ・・・・!!」

アリス
「違う
 そうじゃない」

「ボヤかすための言葉ではない」

戦災の中には
何年も続くものや
何年も経ってから
芽吹くものもある

そういった者達を
いつでも受け入れられる
態勢を維持し続けねばならない

「消防や警察と同じだ
 いくつ火を消せば
 何人逮捕すれば
 完了・・・・などというものではない」

「公務とは」

「およそ終わりの見えない責任を
 永遠に果たし続けるものなのだと思う」

ロンダリオ
「そうやって延々と明確な終わりを示さず
 なにかと理由を付けて搾取し続けるわけか?」

アリス
「・・・そうだな
 火災や犯罪と違って 戦災には
 ・・・・それでも終わりがあるのかもしれない」

「だから せめて
 あるべき姿を考えた」

“戦災復興”とは

なんなのかを

「それは――」

「人々を」

「戦えるようにすることだ」


「・・・・・・」

「この街は・・・・」

「活力に満ちている」

安穏とは言い難い環境の中で
毎日を精一杯生きている

その
生きるための力が
今――

ロンダリオ
貴様への対処に使われている・・・・

「ああこの図式こそが“戦災”の正体なのだ」

そう思った

「今 この街をひとつの国とたとえるなら」

「“外から来た力”
 ロンダリオ――」

「貴様こそが戦争であり戦災だ!」

「生きていく上で“戦い”はある
 「なにかを成したい」」

「壮大であれ
 些細であれ
 そこに困難が伴うなら
 それは“戦い”だ」

「例えば 学問を修めることだったり
 ただ今日一日をよく生きることだったり――」

「わ・・・・私には経験はないが・・・・
 その・・・・」

「恋をすることとか
 その最たる例だと思う」

「・・・・うん・・・・
 そんな風に自分の人生のために・・・・」

「費やされるべき“戦う力”を――」

人生の“外”から来る強大な力への対処に割り当てねばならない

それが『戦争』だ


「“戦争のせいで”
 “戦争があったせいで”
 人生を十全の状態で戦わせてもらえない」

「それが『戦災』だ!!」


軍人
「我慢して貰うしかない」

「今は戦争中なのだ」

アリス
「揚々と語るべきことではないが・・・・
 私の部下の父親は
 共和国人との混血だということで
 医師免許を剥奪されたそうだ・・・・」

「医師ならば
 病を制することに“戦う力”を注ぎたかっただろう」

「だが共和国との戦争のために
 謂れのない軋轢で
 その力を浪費させられたのだ」

「そうやって」

「“戦う力”を磨り減らされ
 弱体化すれば
 更なる戦災を被る」

抗うべき者に抗えない

歪んだ戦争の残滓に屈してしまう

不条理を受け入れてしまう

人々が生きていくための戦いのルールが
戦争という巨大な力で

ねじ曲がって
なんでもありになっている――!!

「その ねじ曲がったルールを正し――」

「人生をまっとうに戦えるようにする
 それが私の目指す」

「戦災復興だ」


人々が
裕福だろうが
貧困だろうが

その結果に対し
「戦争だから」と
言い訳しなくなった時

戦災復興任務は
完了したのだと思う


ロンダリオ
「・・・・それが」

「貴様の戦災復興か」

「これという・・・・
 悲劇や
 惨劇を
 味わわされたわけではない」

「ただ漫然と・・・・
 社会生活のあちこちに
 国や軍のカビどもがはびこり」

「なにをするでもなく
 横臥し続けるためだけに我々を啜る」

「そんなカビどもを取り締まれるか?」

アリス
「私の仕事は軍や役人を取り締まることではない」

ロンダリオ
「フン・・・・ やっぱりか!
 しょせん・・・・」

アリス
「だが――」

「そいつらが戦争を言い訳にし
 その言い訳が成り立っているのなら」

「そのルールに挑もうと思う」

ロンダリオ
「その足――」

「荒事に巻き込まれたか・・・・」

「なぜ
 そんな足でここまで来た
 私への答えが
 そんなに大事なものか?」

アリス
「あの日 貴様は真剣に問うた・・・・」

「ならば・・・・」

「真剣に」

「答えねばなるまい」



(アリス・L・マルヴィン&ロンダリオ)




























貴族
「「『正義の味方』という言葉に対する勘違い」
 ――というのは
 どんなものなのです?」

アリス
「…ああ!」

「子供の頃…
 ずいぶんと英雄譚を読み漁りまして…」

「帝国以外の国でそういった言葉が在るのかは知りませんが」

「大衆向けの英雄譚には『正義の味方』という言葉が よく登場するのです」

なぜ『正義』そのものではなく――

“の味方”と名乗るのだろう

子供心にそう思いました

貴族
「“正義の性質を持った味方”
 “正しい道理に賛同する者”」

「…という意味では?」

アリス
「まぁ 恐らく
 ですから勘違いなのでしょうね」

“味方”

「という言葉を使う時点で
 正義とは
 “複数であること”を前提に体現されるものだと…」

「そして…
 民衆を救う英雄が
 =『正義の味方』となるのなら」

「英雄の救うもの…
 即ち――」

『民衆』こそが正義である

そんな不文律が横たわっている
ことになるのではないかと…



(アリス・L・マルヴィン&貴族)











「私も 死は無価値だと思う」
「だが死と一緒くたにして――」

「遺されたものまで見捨てるな」

「死が無価値であったとしても
 遺されたものは厳然として存在する」

「区長の死は否定すればいい
 だが 区長の残したものまで否定するな」

「だってそれは――」

「生ある内に成したものだろう?」


(ヴィッター少尉)


























ヴィッター少尉
「愛」「愛」と!!
 ずいぶんと安っぽく連呼するのだな貴官は!!」

「口にするほどに・・・・
 希薄になってしまう言葉もあるだろう」

アリス
「そうか・・・・
 そうだな」

「浅慮 相済まん」

「言い換えよう 貴官がそれほどまでにフランシア伍長にラブだったのはわかる!」

だがラブラブではなかったと落ちこんでいる!

ヴィッター少尉
「「愛」でいい」

「貴官は時々スッとばしたくなるな」

真剣なだけに

(アリス・L・マルヴィン&ヴィッター少尉)













ヴィッター少尉
「・・・・意外だな・・・・」

「その場で命が尽きるまで戦うタイプだと思っていたが」

アリス
「意味があるならそうする」

「己の意思で挑んできたなら
 命を懸けて応えよう」

「だが恐怖に操られている者に恐怖を振るっても意味はない
 より強い恐怖で上書きされるだけだ」


(アリス・L・マルヴィン&ヴィッター少尉)
















「血を流したり
 流させたりは・・・・」

「きっと・・・・
 闘った人だけに許されるんです」

「ここにいるみんなは・・・・
 私達は誰ひとり」

「3年間
 一度も闘ってなかったじゃないですか・・・・」

「支配される空気だったから支配されてた」

「今は復讐する空気だから復讐しようとしてる・・・・」

「いつもそこにある状況に従ってるだけで
 ここで それを治さないと・・・・」

「次 また支配される空気が流れたら
 また「仕方ない」って 従うに決まってる・・・・!!」

「きっと ここが」

「街のみんなで目を覚ますチャンスなんです」


(酒場の店員)
























「「貴族 貴族」って・・・・」

「なによ
 虫ケラみたいに」

「貴族にだって大切な家族がいるわよ」

「好きな人がいるわよっ」

「それを殺してなんで正義なのよっ」

「「不遇な平民だから」って言えば許されるの!?」


「それじゃ階級を盾にしてるのはアンタ達自身じゃない!!」


(エリス・ラーヴィンス)









「幸せが」

「怖いんじゃないよ」

「“望んだ幸せを手に入れられないこと”」

「“手に入れた幸せを失ってしまうこと”」

「それが怖いんだよ」

「僕もそうだった
 今でもそうだ」

「“告白してフラれたらどうしよう”
 “付き合っても愛想尽かされたらどうしよう”」

「でも怖い思いをしたからこそ」

「今 とても幸せなんだ」



(ロジャー・ラーヴィンス)













「軍人の妻になった時から
 夫と自分の喪に服している」

「徒労を組んで
 暴力に酔う
 貴様らと一緒にするな」


(ソリス・ブランバルド)
















ソリス
「『色を好む』というのは」

「豪傑であることや
 奔放さの表れではなく…」

「英雄とされる者が――」

民衆から――

孤独であることを
強いられる結果なのではないかと思うのです

ミハエル
「「孤独」?
 逆ではないか?」

「むしろ“人気者”だろう」

ソリス
「そうですね
 物語の――」

「理想の英雄は
 “誰からも愛される”
 そして――」

“民の誰をも愛す”――

誰か“特別な一人”を作ることは許されない――

もし いるとしたら
それは“姫”や“名もなき村娘”

成功の象徴や
分類上の記号であって
一個の人格ではない

勿論 そんな結末の英雄譚ばかりではないけれど…

民の多くはそれを望むのです

『その力が振るわれるのは民のためであり』

『その心の
 一番上を占めるのは
 やはり民のことである』

強要される博愛

“民全てを
 公平に 広く 浅く
 愛するを旨とする”

そんな民の願望を融通させて残った歪みが

『色を好む』と称される
特別を持てない者の孤独ではないでしょうか

「『公に殺された個の墓標』」

「それが英雄の正体だと
 祖父は申しておりました」

(ソリス・ブランバルド&ミハエル・ブランバルド)










「弱みに付け込むのは簡単じゃ」

「じゃが簡単ゆえ
 その弱み以上の対価は得られん!」

「対して誠意や恩義での
 やり取りではその基準が曖昧じゃ」

「その者の感じ方次第では
 対価以上のもの得られる・・・・」

あの手のひらに・・・・
どれほどの対価を載せろというのじゃ・・・・

「“無限の対価を引き出せる”」


「そんな絆を結んでいくこともまた
 我が覇道成就に必要なことではあるまいか」

「人の情けすらモノにしようという妾に」

「「甘い」とな?

(セッティエーム・ローデリア)








「時折
 無性に――」

「女を抱きたくなる」

「そういう気持ちに
 金の あるなしは関係ない」

「あんたのダンナもそうだ」

「たとえ文なしでも
 酒の金だけは都合する」

「生きていくことに必要なのは
 体を満たすことだけじゃない」

「酒や女や
 花でしか――」

「満たせないモノもある」


(帝国陸軍情報部第1課 第1の大剣 副長)
























「俺を理解する必要などない」

「民間人はただ・・・・」

「『第1の大剣』の名に脅えていればいい」

(帝国陸軍情報部第1課 第1の大剣 副長)





















「それが――」

「おまえ達の罪だ」


「愚者が人の上に立つのは大罪だ」

「立った者
 立たせた者
 全てを巻き込み破滅に向かう」

(ブランドン)













「「こんな情報があればいい――
 イヤ なければいい」」

「そういう顔じゃな」

「情報は公平な耳で聞くからこそ意味がある」

「願望で取捨選択すれば
 どんどん正確さを失う」

「胸に不安がある愚者は
 きっと 百の資料を読んでも安心せんよ」


(情報部資料室の翁)


























「そんな我々が地下文学の普遍的要素であるSMを――
 日常でも安易に記号化したまま使い続ければ…」

「いずれは
 記号化した作品しか
 生み出せなくなるのではないだろうか」


「時におぬし」

「“SM”がなんの略か知っとるか?

NO!
 それは古い情報じゃ
 近年の専門家達の研究では――」

「ひょっとして
 “スレイブ・アンド・マスター”の略ではないか」…という説が濃厚じゃ」

わかるか?

“加虐的嗜好者”
 “被虐的嗜好者”という
 独自色のみが注目され

多くの者の中で
S and Mは
S or Mになった

反対の趣味を持った
“1人と1人”が居合わせた結果とな

果たして本当にそれでSMが成立するのか?

答えは否!!
でなければ――

例えば
Mとされる者は
自分を痛めつけてくれるなら誰でもいい――ということになってしまう
通りすがりのオッサンや嫌いな上司に殴られて気持ちいいわけないじゃろがぁっ!!

誰でもいいハズがない
「この相手となら…」
そう感じた相手へのギリギリの歩み寄り

下僕と御主人様というのは
そういうことじゃ
主従は片方だけでは成立しない――

つまりSMとは…

2つの個別ではなく1つの絆!

反対の趣味でも安易に二極化されるものでもない!

SはMの心境を想像することで快楽を得
MはSの心境を想像することで悦楽を得る

つまり究極のSは究極のMで
その逆もまた真なりという性のドッペルゲンガー!!

“同一のモノのようで
 別モノな気もするし
 遠いようで近いかも”

そんな混沌の渦を背負っていればこそ
多様な魅力を生み出すことができる

“昼はS全開の女上司だけど
 夜はMな恋人”などとのぅ…
「オイオイ 昼間は酷いじゃないか… みんなの前であんなに叱るなんて」
「ご…ゴメンなさい… でも
しめしってものがあるし…」
「よ~し 今夜は下克上!
二階級特進プレイしちゃうぞ~~!!」ウヒョ――!!

「性の嗜好とは―――」 

各々が
人生というワインセラーで
大事に熟成させてきた
秘蔵の一本ではなかろうか


ソムリエが
何千何万という言葉を研鑽し
それでも表現しきれぬことがある
他人には伝えきれぬモノがある――
“自分だけの美酒”


「その美酒に対して
 SとM」

「たった2つのアルファベットで分類するということは」

「ソムリエ気取りが
 “甘口”“辛口”と
 2つの言葉を以て
 全てを語った気になるようなものじゃ」

「貴様も」


「「なにか違う」と感じたなら なぜ
 そこで思考を止めるのじゃ」

「そこを掘り下げてこその表現者ではあるまいか!」

「…酒はのぅ」

「“難しいことは考えず
 大勢でバカになって飲むのが美味い”」

「――という時も多い
 それも大事じゃ」

「しかし心の中では
 …せめて我々『地研会』だけは
 その本当の味を追い求めてやるべきではなかろうか」

「なぜなら…
 どれほど良く出来た酒であろうとも――」

「人前に注いでしまった瞬間から」

「その味を失ってゆく
 儚いモノなのじゃから…」



(地下研会の翁)


































マーチス
「文学は…“文に学ぶ”
 つまり酒で言えばテイスティング能力――――」

「感受性を研鑽する学問でもあると思うんですよ」

「酒を飲んで一時的に快楽に浸る
 あると思います」

「そして」

「酒を飲んだ後に犯罪を…
 例えば暴力事件を起こす人もいると思います」

そんな時
本当の酒なら罰せられるのは罪を犯した人で酒じゃない

でも娯楽文学は
作品の方が罰せられる
そして作者たるハミルトンも…

情報部資料室の翁
「文学には酒と違って」

「啓蒙性――
 人を動かす力があるからの」

マーチス
「ありませんよ
 そんな力」


「知識や思想を紹介できても人は動かせない」

「そんな力があるのなら
 自分が王様になる物語でも書けばいい」

「多くの人が読む新聞のコラムでも使えば
 あっという間に執筆者は王様だ」


(マーチス&情報部資料室の翁)



















「“上官と部下”ってのは――」

「“男女の仲”に劣るモンなのか?」

「夫婦・恋人
 家族・親友・・・・
 ま 愛情にはいろんな関係があるよな・・・・」

「恋人のために命を懸ける
 当然だわな」

「家族のために命を懸ける
 これも わかる」

「親友のために命を懸ける
 う~~ん・・・・
 まぁ なくはないな」

「で だ」

「上官と部下が互いのために命を懸ける」

「こいつは妙じゃねェか?」

「命令で従う分にはわかる・・・・ 体はな
 けど 心までそうする必要なんてないはずだ・・・・」

「なんせ相手は命を懸けるべき――」

「恋人でも家族でも親友でもないんだから」

忠義でも崇拝でも依存でもネェ

ただ その関係のためだけに命を懸けるっていうなら――

他の関係にはないくらいの――

純粋な愛情ってことじゃないか?

「「ただの上官と部下」?」

「お熱いね」

上官と部下だからこそ辿り着ける境地ってのが

きっとあると思うぜ?

(オレルド)




















「俺は戦場に出たことはありませんが
 「こんな指揮官だったら死にきれねェ」ってのを
 考えたことはあります」

「一つは」

「“バカな作戦を良手と妄信するタイプ”…
 もう一つは――」

「もっと良い手を思い付くかもしれない」

そんな幸運に縋って――

“今
戦場にいる人間に足踏みしかさせないタイプ”です

「前線に出てこいなんて言いません」

「前線で命を張るのは俺達下っ端の仕事だ」

「でも会議室があなたの戦場なら
 ここで進退を懸けてください」



(オレルド)

















(パンツをつかんで)


「そうだ
 ランデル・・・・」

「コイツこそが」

「俺の全てだ!!」


(アベル)















「俺は嫌いじゃないよ」

「現状に不満を感じた時
 工夫して努力して行動する奴は」

「俺は金のない自分が嫌で 工夫し努力し
 今の地位を得た」

「なのにおまえはどうだ」

「ただ
 俺やアカシアに頼るだけで」

「そんなもの人脈利用とは言わん
 ただの寄生か神頼みだ」

「なら 諦めろ」

「自分には無理だと未練を断つことは
 諦めずに努力し続けることと同等に尊く勇気がいる要ることだ」

「良くないのは
 自分には無理だと諦めた人間が「なんとかしたい」と願ったり」

「逆に自分の力量以上のことを望んでいるのに
 自分を高める努力をしない奴だ」


(アベル)


































「「金の亡者」など…
 存在しませんよ」

「金を欲するのはいつも…」

明日を生きようとする者のみです

(アベル)
















「他人を道具として見る人間は
 なによりも効率を優先する」

「自分の立場をわきまえ
 主人の性分を理解し」

「どんな汚れ仕事もためらわず」

「個々の性能はどうあれ
 統率自体はとれている」

「そういった“道具”を
 一から揃え直す手間を考えれば・・・・」

「身代金を払った方が効率が良い」

「それが適正価格なら・・・・ね」


(アベル)














アベル
「おまえのやったことが
 全部つながってんだ」

「・・・・・・
 それともなにか?」

「おまえのいる陸情3課って所は三文小説みたく…」

「最後に大ボスを倒した奴だけが褒められるような
 ツマんねェ所なのか?」

ランデル
「3課の大事な仕事は」

「書類整理と出張査察だ!!」


(アベル&ランデル・オーランド)



















「札束でブン殴りたい奴がいる!」

(ロンダリオ)
























「金のどこが汚い」

「人間が取り決めた約束事…
 その最古の一つだろうがッ!!」


「国家を“体”とするならばッ
 金は“血液”だ!」

「四肢末端の指先まで走らせてこそ
 人は活力を得て生きていける!!」

「貴様らは言わば“臓器”だ
 確かに重要だろう…」

「しかし だからといって
 貴様らの所で“血液”を留め続ければ…」

「“四肢”が…」

「腐り落ちるぞ」


「オマエらは金の使い方を知らん」

「財政を保つということは―――」

「決して“貯えを減らさないこ”ということではあるまい!」

「貧しくとも“血液”の流れが健全に保たれているならば
 民衆は納得し
 上を目指して戦える…!」

「“働けば相応の金が貰え”」

「“払えば相応の物が買える”」

「日常だ」

だが この災害で
その“日常”が瓦礫に変わろうとしている…

確かに見返りのない施しも必要だろう

だが一番必要なのは“日常”だ!


囲いの中で恵まれる生活ではなく――
囲いの外で戦える生活だ――!!

「働かせてやれッ
 払ってやれ!」

「使わせてやれッ
 経済の環に入れてやれ!」

「貴様らが死蔵している“血液”を俺が帝都中に走らせてやるッ!!」

「俺の商会が
 瓦礫と化した
 この街に――」

「あらゆる仕事を用意してやるッ!!」


「駆け巡った“血液”は
 やがて貴様らに還ってくる!」

「文句はあるまいッ!!」



(ロンダリオ)
























ロゼッタ
「かわい…」

「そうに…?」

「看護学校で…
 最初に…習う…
 のよ…」

「気配りしても同情するなっ
 同情しても憐れむなっ」

「憐れんでも「かわいそうに」は絶対言うな…ってねッ!!」


苦境から脱しようとしている人を苦境へ閉じ込めてしまう言葉――

どれだけ努力しても“かわいそうな人生”にされてしまう…

残された日々を全うしようとする決意に泥を塗る言葉――

どれだけ前向きになろうとも“かわいそうな最期”にされてしまう…

「他人が…」

「他人の人生を…
 採点するな…
 …っての…よ…」

「この先「かわいそうに」って
 いっぱい言われるかもしれない… でもっ」

「でも…ね…」

「自分の人生のっ…
 感想を言っていいのは…
 自分だけなんだからねっ」

ハーケンマイヤー
「あな…たは…
 貴方はッ」

「どうして
 こんなことができるのですかッ!!」

英雄でもないのにッ!!


ロゼッタ
「…誰にだって…」

「できる…
 …わよ……」

「ナース帽をかぶれば…ね…」

「でも… アナタには
 もう――――」

「お似合いの帽子が…
 ある…のよね?」


(ロゼッタ&ハーケンマイヤー)





















「いかにも
 自分は儀典局」

「蒼華聖剣隊」

「ハーケンマイヤー三等武官」

好きな言葉は…

好きだった言葉は…

……だった?

ウソをつくな…

今でも…

それでも…

大好きなハズだッ!!


今こそ…
こんな世界だからこそ…

声の限りッ

叫んでみせろ!!

「好きな言葉はッ」

「正義!!」


(ハーケンマイヤー)












「…私を救ってくれて」

「ありがとう…」



(ハーケンマイヤー)













「私も…」

「貴方も」

「彼女の隣に
 ふさわしくない」

(ハーケンマイヤー)










「私ね
 あの子やロゼッタから
 あなたの話を聞いて――」

「本当に凄い人なんだなァ…って
 剣術のことは
 よく分からないけれど…
 そういうことじゃなくて…
 そうじゃなくて
 その もっと前――」

「この避難所に来たときのこと!
 あなた本当にボロボロの表情だったって…」

「当然よね
 こんな…
 状況だもの…」

そんな弱りきったあなたが…

すがるあの子を見捨てずに
ちゃんと手を差し伸べてあげた

本当に弱ってる時に

そんなこと
できるなんて

すごいなぁ…って…

「私も…」

「だから…」

「弱くても
 弱りきっても」

「負けやしない
 …って…」



(避難所の看護婦)






















「シケたツラしてやがんなぁ・・・」

「ニンゲンさんよォ・・・」

「ギリとニンジョウ
 ハカリにかけて――――」

「その両方の重さで
 ペシャンコにツブれちまってるみてェだゼ・・・」

「「自分は間違えちゃいけない?」」

「イイじゃねェか
 タマには」

「間違えたってよォ」

「いつだったか
 オメェ 言ってたじゃねェか・・・
 「俺は帝国中の街の事情を知ってなきゃイケネェのか?」って」

「そういうこったろ?
 ゼンチゼンノーのニンゲンなんていやしネェんだ」

「ゴリッパな
 ニンゲンってのはヨ
 “間違えねェヤツ”じゃなくて・・・」

「“間違え方を知ってるヤツ”なんじゃネェの?」


(マーキュリー号(リリ・ステッキン))

























「つまり…」

「・・・・・・」

「大人として――――」

「何か行動するっていうことは」

「“社会”――っていう」

「人いっぱいの場所で
 列車を走らせること
 だと思うんですよ」

(中略)

正しくルールを守って
レールの上だけを走っていても
絶対 迷惑がかかっちゃうんです!

立ち止まって
道をあけてもらったり

イヤがられてなくても
お世話になっちゃってるんです!

怒られたり
励まされたり

そうやって

走らせ続ける限り
関わる人が
増えていって――――

その度に

“責任”っていう荷物が積まれていって…

どんどん

増えて

どんどん

増えて

自分の意思で
自分のために
行動したハズなのに

気が付いたら――

他の人の“責任”が
山盛りになってて

とんでもないことになってて…

「それでも
 行動したのは
 この列車を
 走らせたのは自分
 なんだ…って」

「「始発駅が自分の中にあるんだから
 終点も自分の中にないといけないぞ」って」

「そんな風に――――」

「社会の中を走る
 “責任”っていう列車の――――」

「始発駅と終点がちゃんと自分の中にある…
 それが『大人』なんだと思います」



(リリ・ステッキン/パンプキン・シザーズ:パワー・スニップス)










































「「酷い言葉」だなんて酷いな
 とても大切な言葉だよ」

「言うべき時には
 ちゃんと言わなきゃいけないし
 言う筋合いじゃない時にすら 曲げて
 言わなきゃいけないこともある…」

「謝罪は大切な
 社会の潤滑油さ」


(トール/パンプキン・シザーズ:パワー・スニップス)























「産んだのも
 育てたのも
 私の意志だよ」

「子供に恩を売るためじゃない」

「勿論 感謝してくれるなら それはとても嬉しいよ…」

「愛情が……
 行き来しているんだ
 って思えるからね」


(トール/パンプキン・シザーズ:パワー・スニップス)


















「例えば数学なんかで
 何世紀も解決していなかった問題を」

「10歳にも満たない子供が証明したとする…」

そんな時――

「まだ社会信用を培っていない子供だから」と…
 その証明はなかったことにされるのか?

そんなことはない
あってはならない

子供であろうと――
その正しい論理は認められるべきだ

だが そんな時
少なくない人間が…

「デタラメを口にしたら
偶然 こたえだった」

「こたえを得た大人が
別にいて イタズラで
子供に発表させた」

――そんな“真相”を
勘繰るんじゃないか?

自分と同じレベルでモノを語るヤツは…
  ――自分と同じ苦労をした奴であって欲しい

自分にできないことを成し遂げるヤツは…
  ――自分より凄い経験を積んだ奴であって欲しい

創作家の世界では
少なからず
あるそうじゃないか…

自分には
及びもつかない
凄い作品に
出会った時に――

その作者が
自分より歳上だと
作品を心から称賛し

自分より歳下だと
どこかに
粗があって欲しいと
願ってしまう心理が

「作品も…
 数学の証明も
 命の大切さを
 語る言葉も」

「そこにある
 情報は何も
 変わらない」

「なのに」

「人は その情報を
 生んだのが
 どんな人間かを
 気にしてしまう」

「“信用すべき情報源かを精査する”…それは大切だ
 だが本当に それだけで
 済んでいるのかな?」

「裸でクリアだったハズの情報に
 自ら 知らず
 フィルターをかけて曇らせて…」

「肝心な所が
 見えないでいることも
 あるんじゃないか?」


(トール/パンプキン・シザーズ:パワー・スニップス)






















「「他人の命を奪ってはいけない」」その理由は」

「たくさん・・・・
 本当に たくさんあるんだ・・・・」

「道徳的な理由――
 生物的な理由――」

「他にもいっぱいあるけど
 そうだね・・・・
 一番の理由は――」

「人が人として」

「この世で生きていくためだと思う」

(中略)

「お金があれば生活や心を豊かにできる」

「お金はとても大切で素晴らしいものなんだ」

(お金に模した紙を破る)

「もし こんな風にお金を破った人間が
 今 父さんがした「お金は大切で素晴らしい」って話をしたらどう思う?

「うん
 そうだね」

「お金を破り捨てた人間は
 その存在価値を否定してしまった」

「その大切さや素晴らしさを
 語ったり感じ取る資格は ないと思う」

「父さんはね・・・・・・」

「人の命も同じだと思うんだ」

「人間を・・・・
 人の命を破り捨てた人間に」

「人間の持つ素晴らしさや大切さを感じ取る資格が
 あるんだろうか・・・・ってね」

「世の中は人間のもたらした素晴らしいもので満ち溢れてる」

「感動するような音楽や絵画・・・・
 そういった芸術的なものだけじゃない」

「おいしい料理や心地好い布団・・・・
 そんな衣食住も・・・・」

「いや
 もっと根本的に」

誰かを愛したり・・・・

ちょっとした言葉で
優しい気持ちに満たされる心

「そんな
 “気持ち”や
 “考え”も」

「人間自身が作り出す
 素晴らしい感覚だ」

「お金を破り捨てた人間のように
 人間を破り捨てた人間は・・・・」

「愛を口にする資格すら
 失うのかもしれない」

「思うことも
 感じることも
 人間の所業とするのなら」

「その根幹たる人間を否定してしまった存在は・・・・」

「人間の世では誰とも疎通できなくなる」

「それはもう・・・・」

「幽霊だ」

(ランデルの養父)
























「断末魔を聞かせることだ」

「伍長」

「武器や兵器の進化には――
 ある方向性が存在する…」

「それは“より遠くから攻撃できること”だ」

「相手の武器は届かず
 こちらの武器は届く」

「それが確かな最大の理由だが…」

「それとは別に
 ある心理が根底にある」

「人は」

「人殺しを実感したくないのだ」


「人を殺せば必ず その感触が手に残る」

「たとえ銃であっても手練になれば
 “弾の当たった感触”がわかるのだそうだ」

だが それでも
距離が離れるほどに

その感触は
薄まり
変質してくれる

だからより遠くへ

より人殺しらしくない動作へ…

「人間の本質は善性だ」

「聖職者の説く“善”ではなく…」

「生物の持つ習性の中から
 個体数を増やし
 維持するのに都合の良いものを」

「取り上げ
 組み合わせ
 “善”と名づけた」

「それだけのことだ」

「その善性が拒むのだ」

「殺人を」

「せっかく増やした個体数を減らす」

「その感触を」

いつか――
何十km先の何百人もの人間を
ボタンひとつ
一瞬で殺せるような

殺す相手との因果を
極力 感じさせない
技術が生まれるかもしれない

「だが現状でそれだけの技術はない」

「その身に殺人の感触は必ず残る!」

「だから理論で補った」

「善性の許容範囲を広げたのだ」

「戦争で人を殺すのは仕方ない」

戦場での殺人は個人の善性否定につながるものではないと

「仮に 侵略を受ける側であれば
 そう発想する者もいるだろう」

「「なぜ?」と疑問を挟む方が幼稚なのだと」

「だが その思考の支配を逃れ
 それでも「なぜ」を唱える者が」いたならば」

「人々は怒りにも似た感情で叩き伏せにかかるだろう」

「大衆はわかっているのだ」

「突き詰めていけば個人の善性否定につながると」

多くの者が
「戦争は愚かだ」と言う
「戦争をする“人間”もまた愚かだ」と言う…

しかし

そう言う者達の中から一人を名指しして
「戦争で人を殺したおまえは愚かだ」と
実際に責め立てれば…

そいつは一転自分を愚かとは認めないだろう

「そう」

「「戦争で人を殺すのは仕方ない」だ」

「実に よく考えられた言葉だ
 皮肉でなくそう思う」

人間の善性を外殻と中身の二層に分け

否定は全て一方に廻す

例えば外殻の善性が壊れ 否定されても
中身の善性が無事なら
いずれ外殻も再生できるというわけだ

「だが おまえはそれができないのだろう
 ランデル・オーランド」

「殺人を「仕方がない」と認めてしまえば
 父親との思い出を否定することになる」

「おまえは敵兵を倒したことなど一度もなく」

「異国の地で殺人事件を犯し続けているだけなのだ」

「だからこそ……」

「この部隊はおまえにとってうってつけだ!」

戦争の進化が“殺す相手との距離を取る”ことに向かう中

この部隊はただひたすら肉薄せんとする

自分が殺しているのだと

生々しく

実感できる

鉄の板一枚の向こうに

相手の体温を……

その声にならぬ断末魔を

感じ取ることができる――!!


「いつか我々にも遠くから戦う武器が支給されるかもしれない」

「だが それでも伍長…」

「おまえが
 おまえで
 ありたいのなら」

おまえは断末魔を…

その身に刻んでいくべきだ


(ランデルの元上官 少尉)
























「なるほど
 殺人に対するキミの父親の考えは――」

「とても興味深い」

「“世界”という言葉は」

「実に多彩な意味を持つ
 その中で――」

「仮に
 物質な意味での世界を“地上”」

「概念的な意味での世界を“この世”と称するとしよう」

「“地上”は人間だけのものではない
 実に多くのモノが存在する」

「だが“この世”は人間のものだ」

「なぜなら“この世”という概念そのものが」

「人間によって
 生み出されているものだからだ」

「“この世”という概念の――
 発生源にして受容体」

「観測機にして濾過器・・・・
 それは確かに人間だ」

「殺人は
 その“この世”の機構にして法則たる人間への存在否定」

「その瞬間
 それまでの“この世”は消失したことになる」

“水”の存在を否定すれば

“湖”という世界が消失するように

「そうやって自らの世界を消失させた者」

「接する“この世”を違えた者
 それを殺人者と呼ぶのなら――」

「なるほど
 それは確かに隔世の存在」

「幽霊というわけだ」

「キミの父親の考えは とてもユニークだ」

「しかしある種の人間にとっては・・・・
 とても腹立たしい理論だろうな」

「殺人の後に
 なにかを主張せんとする人間だ」

例えば
殺した数や方法で自己表現を得ようとする者

例えば
「自分も他人もどうでもいい」だから殺したと主張する者

そういった殺人後の表現や主張が全て無意味となる

「主張することはない」という主張すらな

“殺人者には一切の思考も感情も許されない”

文字通り否も応もなくなるわけだ

「苛烈なまでの潔さだ」

「凄惨とさえ言える」

「そうだ一切の思考も感情も許されないのなら」

「殺人者には――」

懺悔することすら――

許されなくなる・・・・


(ランデルの元上官 少尉)






















ランデル
「少尉はとっても剣が上手です
 きっと何年も剣のために過ごしてきたんですよね」

アリス
「あ・・・・ うん
 まぁ――」

「私の半生を費やしていると言ってもいい!」

ランデル
「明日から」

「剣のことを忘れて生きてください」

アリス
「なん・・・・だと!?」

ランデル
「・・・・」

「ごめんなさい・・・・」

「きっと
 ユーゼフは・・・・」

「そういう気持ちなんじゃないかって」

「少尉にとっての『剣』が
 ユーゼフにとっての『戦争』なんです」



(アリス・L・マルヴィン&ランデル・オーランド)

































ランデル
「少尉の負けです」


アリス
「ま・・・・負けって」

「私が誰に負けたっていうんだ」

ランデル
「陸情3課に」


アリス
どいつも
こいつも

「覚えていろ?」



(アリス・L・マルヴィン&ランデル・オーランド)




























ランデル
「・・・・今日」

「窓の外から見て
 気づきました」

「少尉は小さいです」


「なんでもできる
 凄い人じゃなくて」

「そのクセ
 なんでもかんでも」

「なんとかしようと突っ込んで」

「正しいとか
 どうとか」

「欲張りすぎです」

「これからも・・・・
 そんな少尉を続けていく気なら」

「もうちょっと
 お・・・・俺――ルド准尉とか
 マーチス准尉とか」

「たまに俺とか」

「頼ってください」

アリス
「頼ったのに さっきイキナリ裏切ったじゃないか」

「私を守るとか言っておいて
 最後は准尉達を選ぶわけだ?」

ランデル
「が・・・・」

「が・・・・頑張りますからっ」

「いつか 少尉の背中を守れるように――」

アリス
「いつかと言わず
 今 守れ」

(アリス・L・マルヴィン&ランデル・オーランド)























「名前はランデル・オーランド」

「階級は伍長」

「所属部隊は・・・・・・」

「陸情3課」


(ランデル・オーランド)



























「患者は医者に――」

「自分と同じ病気に罹って欲しいと思うでしょうか」

「痛みや苦しみをわかって欲しいわけじゃない

「仲良しこよしになりたいわけじゃない
 望むことはひとつ――」

「“救って欲しい”」

「そおれだけです!」


「ちょっと・・・・
 寂しい考えですけど・・・・」

(ランデル・オーランド)










「たとえ命じられてやったことでも」

「それをやった
 事実は・・・・
 責任は・・・・」

ソイツに付き纏うんです


(ランデル・オーランド)



















「・・・・・・」

「昔・・・・
 ふと不思議に思った事があって」

どうして一人の上官が数十人の荒くれと対峙できるんだろう・・・・って・・・・」

懲罰とか そういうのを気にも留めない奴らなのに――

誰も その上官に襲いかからない

「「人間は――」」

新しい環境に放り込まれた時

まるで即興劇に放り込まれた役者のように

本能的に
その舞台を壊さないように行動するそうです

脚本がない『即興劇』

自由に台詞を言えて
なんの行動制限もない

ハズでありながら

役者達は
“舞台を破綻させない”という制限にこそ全力を注ぐ

「どんなに凄い名演技も」 

「舞台が成立していればこそで」

舞台を破綻させれば舞台上の役者全員を道連れにして

全てが終わる

「新兵が逆らわないのは」

「『逆らえない新兵』があってこそ成立する環境を守るためで
 実際に反抗する奴は
 その役柄の延長であって
 『逆らえない新兵』って環境を結局は死守してるんだ」

(中略)

「即興劇の役柄の自由は先着順で・・・・」

国境警備隊は『支配する側』って役を先にとっていた

残るのは・・・・


「あなた達は」

「始めから『支配される側』って役しかない舞台に
 無理矢理 引きずり込まれたんだ」

「すき好んでじゃない」

「あなた達自身のせいじゃない」

「でも――」

そうだ・・・・
俺は優しくないから

こんなことも・・・・
平気で聞けるんだ・・・・

「それでもやったことの責任は負っていくことになる」

(ランデル・オーランド)























「前に・・・・
 決めたんです」

「「少尉の背中を守る」って」

「でも それは」

その身を守るってことじゃない

それができれば一番だけど・・・・

少尉は きっとそんなこと望んでない・・・・

少尉は きっと

前に進むために
いろんなものを見捨てていくことになる・・・・

そうやって
見捨てたこと
諦めたことが

背中にのしかかって足止めしようとするんだ・・・・

「それが悪意なら相手をするし」

「それが取り零したものなら
 這ってでも拾い集めようと思う」

それで少しでも・・・・

前に進む足取りが軽くなったなら・・・・

「その背中を守れたんだと思う」



(ランデル・オーランド)

















「“絶対に許されない”
 それを一番わかってたハズの父さんが…」

「許されたいと願っていた…」

許されないことと

許されたいと願うことは

きっと根っこから別のことなんだ……

「“人を殺せば幽霊になる”
 そのたとえは今でも正しいと思う」

「だから幽霊としてだけど
 幽霊だからこそ」

「このこの世に」

「未練があるんだ」


「生きてる人達に…」

「関わりたいんだっ」


(ランデル・オーランド)






















「人買いは俺をおまえらに売った」

「俺をそう弄くろうがおまえらの自由だ」

「その金で薬も買えたし
 家族の命も助かった」

「文句を言うところなんてない」

「おまえらが――」

「軍と どういう関係なのかは知らないけど」

「もし おまえらの“実験”とやらのために…」

「俺が3課にいられるってんなら…」

「それだけは感謝してる」

「ありがとう」


(ランデル・オーランド)













もし たった一人でも
大切な家族の命が奪われたとして・・・・・・

「その殺人犯が」

「誰かを
 好きになったり
 家庭を持ったり」

「普通の幸せを
 手に入れたりしてたら
 許せないだろ」


(ランデル・オーランド)






















「俺・・・・
 人を・・・・」

「たくさん殺したよ」

「この前は言えなかったけど」

「今も殺してる」

「だからホントは」

「こんなこと思うのは
 ダメなんだろうけど・・・・」

「それでも許されたい」

「いつか・・・・
 幸せに生きたい!」


「“誰かを助けたい”それは やっぱりウソで・・・・」

「本当は自分が助かりたいんだ」

(ランデル・オーランド)




















「皮肉じゃなくてさ
 そんな とびっきり
 ヒドイおまえが」

「それでも正義を口にする」

「人殺しは悪だ」と
「そこから目を背けるのは卑怯だ」と

正義って概念を
ヌキに語ることができない

「だったらさ……
 やっぱ思うじゃないか」

「どんなヒドイ人間でも逃れられないくらい――」

「この世には もう
 どうしようもないほど」

「正義ってモンが行き渡ってるんじゃないかって」

「これは正義か」って問われたら――

パッと当てる
モノサシが
誰の心の中にもある

「この世のどこにもせいぎはない…」

「なんてことはなくてさ
 誰もが正義を持っていて」

「歩けば正義同士が肩をぶつけ合うくらい」

「満ち溢れてて」

時には そのまま
ぶつかった同士が
ケンカすることも

帳尻があわないこともあるけど…

それでも――

見失いそうになっても――

人の中にどうしようもなく

正義って“土台”が

染み着いてると感じられたなら

「世の中はまだマトモだ」って立ち上がれる



(ランデル・オーランド)























永きに渡る戦乱は社会を腐敗させ
あらゆる悪を蔓延させた・・・・

――だが――
それら“戦災”を討つための部隊がここに存在する・・・・
部隊の名は――

帝国陸軍情報部第3課――

Pumpkin Scissors!!


(パンプキン・シザーズ)





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