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十二国記シリーズ 名言集


十二国記シリーズ 名言


「遠甫は民に種を播いていらっしゃるのではないのですか」


(陽子/赤子/中嶋陽子)












「他者に頭を下げさせて、それで己の地位を確認しなければ安心できない者のことなど、わたしは知らない」

「そんな者の矜持など知ったことではない。――それよりも、人に頭を下げるたび、壊れていくもののほうが問題だと、わたしは思う」

「人はね、景麒」

「真実、相手に感謝し、心から尊敬の念を感じたときには、しぜんに頭が下がるものだ。礼とは心の中にあるものを表すためのもので、形によって心を量るためのものではないだろう。礼の名のもとに他者に礼拝を押しつけることは、他者の頭の上に足をのせて、地になすりつける行為のように感じる」

「無礼を奨励しようというわけではない。他者に対しては礼をもって接する。そんなものは当たり前のことだし、するもしないも本人の品質の問題で、それ以上のことではないだろうと言っているんだ」

「わたしは、慶の民の誰もに、王になってもらいたい」

「地位でもって礼を強要し、他者を踏みにじることに慣れた者の末路は昇紘の例を見るまでもなく明らかだろう。そしてまた、踏みにじられることを受け入れた人々がたどる道も明らかなように思われる。人は誰の奴隷でもない。そんなことのために生まれるのじゃない。他者に虐げられても屈することのない心、災厄に襲われても挫けることのない心、不正があれば正すことを恐れず、豺虎に媚びず、――わたしは慶の民にそんな不羈の民になってほしい。己という領土を治める唯一無二の君主に。そのためにまず、他者の前で毅然と首を上げることから始めてほしい」

「諸官はわたしに、慶をどこへ導くのだ、と訊いた。これで答えになるだろうか」

「その証として、伏礼を廃す。――これをもって初勅とする」



(陽子/赤子/中嶋陽子)
















「陽が落ち、深い闇が道を塞いでも、月が昇って照らしてくれるものです」


(青辛/華胥の幽夢)














「向いていない者が国権を握ることは悪だわ。確かに人が無能なのは悪いことじゃない。でも王や政だけはそうではないわ。無能な王など、いれはならないのよ!」


(青喜/華胥の幽夢)






















「御伽噺だよ、広瀬。生きることは時々辛い。人はどこかに逃げ込みたいんだ。それは分かる。お前が御伽噺に逃げ込む気持ちはな。他人の迷惑になるわけじゃねぇ。悪いことだとは俺も言わない。――それでも人は現実の中で生きていかなきゃならねぇんだ。現実と向き合って、どこかに折り合いをつけていかなきゃならねぇ。罪のない御伽噺でも、いつかは切り捨てなきゃならないんだよ」


(後藤/魔性の子)














「人は汚い生き物だ。汚い、卑しい生き物なんだよ」

「人の魂は光でもガラスでのなく毒々しいエゴでできている。お前のように、誰も憎まず恨まずに生きることはできない。それは人にはできないことなんだ。恨んでないはずがない。お前はそれを隠しているだけだ。そうでなければ、お前自身がそれを認めようとしてない。そんな感情がないふりをしているだけなんだ」


(広瀬/魔性の子)

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