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名言(迷言)だと思った言葉をどんどん増やしていきます。 
十二国記シリーズ 名言集
2020年01月19日 (日) | 編集 |
十二国記シリーズ 名言


「御伽噺だよ、広瀬。生きることは時々辛い。人はどこかに逃げ込みたいんだ。それは分かる。お前が御伽噺に逃げ込む気持ちはな。他人の迷惑になるわけじゃねぇ。悪いことだとは俺も言わない。――それでも人は現実の中で生きていかなきゃならねぇんだ。現実と向き合って、どこかに折り合いをつけていかなきゃならねぇ。罪のない御伽噺でも、いつかは切り捨てなきゃならないんだよ」


(後藤/魔性の子)














「人は汚い生き物だ。汚い、卑しい生き物なんだよ」

「人の魂は光でもガラスでのなく毒々しいエゴでできている。お前のように、誰も憎まず恨まずに生きることはできない。それは人にはできないことなんだ。恨んでないはずがない。お前はそれを隠しているだけだ。そうでなければ、お前自身がそれを認めようとしてない。そんな感情がないふりをしているだけなんだ」


(広瀬/魔性の子)
















「誰も惜しまない命だから、自分だけでも惜しんでやることにしたんだ」

(陽子/赤子/中嶋陽子 /月の影 影の海)
















「わたしは、わたしだ」

「わたしは」

「わたしでしかない。一度だってわたし自身でなかったことなんかなかった。王であるとか、海客であるとか、そんなことはわたし自身には関係ない。わたしが、楽俊とここまで歩いてきたんだ」

「どこがちがう。なにが変わったの。わたしは楽俊を友達なのだと思ってた。友達に豹変されるような地位が玉座なんだったら、そんなもの、わたしはいらない」

「そういうのは差別っていう。楽俊はわたしを海客だからといって差別しなかった。なのに王だと差別するのか」

「わたしが遠くなったんじゃない。楽俊の気持ちが、遠ざかったんだ。わたしと楽俊のあいだにはたかだか二歩の距離しかないじゃないか」


(陽子/赤子/中嶋陽子 /月の影 影の海)















「遠甫は民に種を播いていらっしゃるのではないのですか」


(陽子/赤子/中嶋陽子 /風の万里 黎明の空)





















「景麒だけは、わたしを信じなくてはいけない」

「わたしを信じない第一の者は、わたしなんだから。誰が疑わなくてもわたしだけは、わたしの王たるべき資質を疑っている。猜疑が過ぎて道を失った王だってあっただろう。――だから、たとえ世界じゅうの誰もがわたしを疑っても、お前だけはわたしを信じていなければならない」

(陽子/赤子/中嶋陽子 /風の万里 黎明の空)















「他者に頭を下げさせて、それで己の地位を確認しなければ安心できない者のことなど、わたしは知らない」

「そんな者の矜持など知ったことではない。――それよりも、人に頭を下げるたび、壊れていくもののほうが問題だと、わたしは思う」

「人はね、景麒」

「真実、相手に感謝し、心から尊敬の念を感じたときには、しぜんに頭が下がるものだ。礼とは心の中にあるものを表すためのもので、形によって心を量るためのものではないだろう。礼の名のもとに他者に礼拝を押しつけることは、他者の頭の上に足をのせて、地になすりつける行為のように感じる」

「無礼を奨励しようというわけではない。他者に対しては礼をもって接する。そんなものは当たり前のことだし、するもしないも本人の品質の問題で、それ以上のことではないだろうと言っているんだ」

「わたしは、慶の民の誰もに、王になってもらいたい」

「地位でもって礼を強要し、他者を踏みにじることに慣れた者の末路は昇紘の例を見るまでもなく明らかだろう。そしてまた、踏みにじられることを受け入れた人々がたどる道も明らかなように思われる。人は誰の奴隷でもない。そんなことのために生まれるのじゃない。他者に虐げられても屈することのない心、災厄に襲われても挫けることのない心、不正があれば正すことを恐れず、豺虎に媚びず、――わたしは慶の民にそんな不羈の民になってほしい。己という領土を治める唯一無二の君主に。そのためにまず、他者の前で毅然と首を上げることから始めてほしい」

「諸官はわたしに、慶をどこへ導くのだ、と訊いた。これで答えになるだろうか」

「その証として、伏礼を廃す。――これをもって初勅とする」



(陽子/赤子/中嶋陽子 /風の万里 黎明の空)
















「生きるということは、嬉しいこと半分、辛いこと半分のものなのですよ」

「人が幸せであるのは、その人が恵まれているからではなく、ただその人の心のありようが幸せだからなのです」


(黄姑/中瑾 /風の万里 黎明の空)
















「ねえちゃん、自分が好き?」

「自分のこと、いいやつだって思う?」

「だったら、他人がねえちゃんを嫌うの、当たり前だと思わないか? しょせん人間なんて、自分が一番、自分に甘い生き物だろ?」

「その自分ですらさぁ、好きになれないような人間を、他人に好きになってもらうなんての、ものすげー厚かましくないか?」



(清秀 /風の万里 黎明の空)












「少し元気が出たね。――前を向いて歩いていないと、穴の中に落ちてしまうよ」

「自分に対する哀れみの中」


(夕暉 /風の万里 黎明の空)


















「報われれば道を守ることができるけれども、報われなければそれができない。――そういう人間をいかにして信用しろと?」

(浩瀚 /風の万里 黎明の空)













「どこにでも賢者がいて、どこにでも愚者がいるものなんだ」


(桓魋/青辛 /風の万里 黎明の空)









「陽が落ち、深い闇が道を塞いでも、月が昇って照らしてくれるものです」


(桓魋/青辛/華胥の幽夢)














「向いていない者が国権を握ることは悪だわ。確かに人が無能なのは悪いことじゃない。でも王や政だけはそうではないわ。無能な王など、いれはならないのよ!」


(青喜/華胥の幽夢)
















「王朝の存続のために、国土の安寧のために、王は血を流すことを命じる。たとえ王自身が命じなくても、臣下が王のためにそれを行えば、流血の責任は王にかかる。いかなる意味においても、無血の玉座はありえない」

「自己のために他の血が流される。──それが玉座というものだ」


(利広 /図南の翼)













「道っていうのは、平らな地面が続いていることじゃないんだわ。そこを行く人が、飢えたり渇いたりしないような、疲れたら休んだりできるような、そういう、周囲の様子ごと道っていうのよね。だから確かに、黄海には道がないのよ」


(珠晶/蔡晶 /図南の翼)
















「項梁も、皆様も――御心配は重々分かります。私は、麒麟として持っていたはずの奇跡の力を悉く亡くしました。喪失したからこそ、奇跡ではない現実的な何かで、戴を救うために貢献しなければなりません。皆様が苦難に耐えて今日までを乗り越えてこられたように、同じく苦難を乗り越えなければ、将来、平穏な戴を取り戻すことができたとしても、その平穏を皆様と一緒に享受する資格を失ってしまいます」

「あなた方が平穏を喜んでいるときに、私はただ一人、自分の無力を呪わなければならない」


(泰麒/高里要 /白銀の墟 玄の月)



   

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