名言(迷言)だと思った言葉をどんどん増やしていきます。 
紅 名言集
2008年05月18日 (日) | 編集 |
紅 名言

作品オススメ度…A


平等なんかない。 当たり前だ。 平等とは、要するに同じということ。 他人と自分は違う。 自分はきっと、他人のようになれない。 そして他人も、自分のようにはなれない。

(紅)









正論は、心の中で完結する。 正義は、現実には存在しない。

(紅)








学校とは、長期でやっている大規模な合コンみたいなものである。

(紅 ~醜悪祭~(下))













真九郎
「銀子、正気とか正常って何だと思う?」

銀子
「正気とは何か、正常とは何か、それを考え続ける意思のことよ」


(紅真九郎&村上銀子)












銀子
「真九郎。まだ仕事を続けるつもりなら、気をつけなさいよ。この世界には、冷たい現実と、温かいウソしかないんだからね」

真九郎
「優しい現実は?」

銀子
「それは、幻想というのよ」


(紅真九郎&村上銀子)












「昔の気持ちを、ずっと持ち続けてることだってある。

 昔言われた些細な一言を、ずっと覚えていることだってある。

 あたしは、そう思う」


(村上銀子)













「子供ってのはね、自分で思うほど賢くもないけど、大人が思うほどバカでもないわよ」

(村上銀子)










「女というものは、生まれながらに忍法や魔法が使えるんです」

(崩月夕乃)









「人間の体は脆いのです。 簡単に壊れます。 でも、大事にすれば一生使えます。 だから、大事にしてください。 わたしは、これからもずっと、あなたと一緒に生きたいと思っていますよ」

(崩月夕乃)











「わたしは逃げない」

「嫌なことから逃げても、それが消えて無くなるわけではない。

 だから、受けて立つ」


(九鳳院紫)









「働かずに暮らす。 それは、人類共通の夢じゃないか」

(闇絵)











「少年。人間らしさというのはな、義務と欲望と禁忌を為すことなんだ。やるべきことをやり、やりたいことをやり、やってはならないことをやる。それが人間さ。どれか一つ欠けるだけでも、人間は人間らしさを失ってしまう」

(闇絵)










「子供の犠牲は悲しい。 しかし、それはある種の生贄のようなものだ。 そのお陰で、大多数の人間は平和に暮らしていけるのさ」

(武藤環)











「この世で取り返しのつかないのは、命くらいのものだ。

 それ以外は、たいてい何とかなる。

 取り返しはつく。やり直せる。

 諦めず、逃げなければ、どうにでもなる」


(リン・チェンシン)















「人生には無数の選択肢がある。 が、正しい選択肢なんてもんはない。 選んだ後で、それを正しいものにしていくんだ」

(柔沢紅香)








彩雲国物語 名言集
2008年05月18日 (日) | 編集 |
彩雲国物語 名言

作品オススメ度…∞

「人が嫌がることはするなって、躾けられてます。 それに黄尚書があんなにまでして必死に隠してるものを引っぺがそうとするほど、私は非道じゃありませんよ!」

「それに男は顔じゃありません! どれだけ稼げるかですッ!!」


 (紅秀麗/彩雲国物語)







「あのね、大事な人が山で遭難してるかもしれないときに、『信じて待つわ』なんてノンキに行ってられるわけないでしょう。やれることがあるなら全部やるに決まってるじゃないの。相手がタンタンだって燕青だって、私は同じように捜すわよ。起きるかどうかもわからない禍なんたらより、いま目の前の危機を回避するのに全力を注ぐわ」

(紅秀麗/彩雲国物語 白虹は天をめざす)





「ーーこんなときに使える権力使わないでどうするんですか。 私の州牧位が人の命と引き換えになるなんて上等じゃないですか。 紅秀麗の州牧位なんてたいしたもんじゃないんですよ。 私は燕青でも悠舜さんでもないし、管尚書や欧陽侍郎でもありません。 今の私の替えなんて、いくらでもきくんです。 予備で間に合わせの替えの鬘みたいなもんですよ。 なんたって私も影月くんも若さと無謀とハッタリと根性と家名とかで送られた州牧二人なんですからね。 そんなことないとかいって慰めてくれなくたっていいです。 何にもできなくたっていつだって最高に悔しいのは私たちなんですからね!」

 (紅秀麗/彩雲国物語)







「まずは病の早急なる収束が先決ですが、そのあと慎重かつ迅速に”邪仙教”に対する算段をたてます。 人命最優先で、ことの決着をはかる手を打ってみせます。 軍も武官もいりません。 あらゆる状況において、武力は事態の解決手段に用いるべきではありません。 いかに武力を使わずに民を守れるかが、文官として在る者の誇りであり、為すべきことではありませんか!」

 (紅秀麗/彩雲国物語)







「年貢がちゃんと規定どうり納まってるなら、納める相手の顔が変わってても構いませんか? どんなに人が死んでも、どこかでまた生まれてくると思ってませんか? 民草は替えのきく存在だと心のどこかで思ってませんか。 遠い地で喪われていく命にすがりついて泣く人がいることを、忘れてはいませんか。 ーー私たち官吏が、守るべきものは『誰』ですか?」

「個人がどう頑張ってもできないことはあります。 でも、今の私には『力』があります。 工部尚書のお力をお借りして、全商連のの説得もできて、腕の良いお医者と薬をあるだけかき集めて、四日後には茶州に飛んで、半月後には虎林郡に到着して治療を開始ーー一年前の、ただの『紅秀麗』にはできなかったことです。 その力を、使える者が使わないでどうするんですか? この掌に、助けられる力があるのに」

「むちゃくちゃやって一人でも多く救えるなら安いもんじゃないですか。 無理難題押しつけられた皆さんがちょっと苦労するだけですよ。 あとでお礼状をきちんと出します。 ーー私は悟ってないので、全力を尽くさず運に任せて、お墓の前で『運が悪かったね』なんて死んでも言えません。 むちゃくちゃでも、できることがあるならやるだけやりますよ。 使える力があったらとことん使います。 はっきりいって今のところ悟りをひらくつもりは全然ありません」

「官吏になれたことを嬉しく思います。 その力で誰かを助けられたら、今度はきっと、官吏であることを誇りに思えます。 そういう官吏でありたいと思います」

「『官吏とはなんのために存在するのか』ーーいつでもそれを自問しろというのが、進士の時、あるかたから送られた言葉です。 私の答えは決まっています」

「私は、官吏なんです」


 (紅秀麗/彩雲国物語)







「……答えなんて、決まってたのよ。 私の気持ちもあの人の気持ちも関係ない。 受け入れることなんてできるわけない。 よくよく考えてみれば『ありがとう』とは言えても『でも性格と根性叩き直してから出直してきて』ってのが関の山よ」

「知ってるわ。もしかしたら私の人生で一二を争うくらい、色々と突っ走ってくれた人だってこと。 ……心が揺れたのは、嬉しかったからだわ。 認めるわ。 でもね、あの人じゃ駄目だった。 少なくとも、あのときのままの若様の手を取れば、きっと私、もう先に進めなかった」

「私、欲張りなの。 捨てられないの。 今まで大切にしてきたもの、培ってきたもの、心に溜めてきたたくさんの想いをすべて引き換えにして、あの人のために生きてあげることなんてできないわ。 そんなに簡単に捨てられるくらいなら、最初から国試なんて受けてない」

「ずっと官吏になりたいと思ってたわ。 でも今は『官吏になってせっせとお仕事して、国が傾かないように頑張る』っていう、漠然とした考えじゃなくて。 絳攸様を見て、黄尚書や景侍郎を見て、魯尚書を見て、燕青と悠舜さんがしてきたことを間近で感じてーー」

「ーー私の尊敬する人たちが認めてくれるような官吏になりたいの。 いつか燕青たちの助けになれるような官吏になりたい。 私、もっともっと上に行きたいーー」


 (紅秀麗/彩雲国物語)







秀麗
「米ですって? ……タンタン、あくせく賃仕事で働いたりしたことないでしょ」

蘇芳
「お坊ちゃまだもん。 お坊ちゃまは金稼ぐより使うのが仕事だもん」


 (紅秀麗&榛蘇芳/彩雲国物語)







劉輝
「そなたが向こうで余以外の誰かを好きになったら、結婚する前に必ず連絡するのだぞ」

秀麗
「……なんでよ」

劉輝
「飛んでって決闘して、どっちがいい男かそなたに再認識させて破談させるのだ」


 (紅秀麗&劉輝/彩雲国物語)







「……余は、味方がほしい」

「余はトモダチがほしいのではない。それはほしくないといったら嘘になるが、王として、藍楸瑛がほしいのだ。何があっても、余の味方でいてくれる藍楸瑛を獲りにきた。そのためにふさわしい王になる。そなたの、臣下としての生涯心からの忠誠がほしい。人生丸ごとだ」


(劉輝/彩雲国物語 白虹は天をめざす)





「余は、王だ。もう逃げぬ。この命尽きるまで王であり続ける」

(劉輝/彩雲国物語 白虹は天をめざす)





秀麗
「甘いわ影月くん! この孔雀男のおかげでどんな目に遭ったと思ってるのっ。 まったく国試受けにきたんだか坊主の試験受けに来たんだかわからないわよ。 私、今なら仙人様以上の明鏡止水の心境で悟りを切り開ける自信があるわ」

龍蓮
「素晴らしい意見だ、秀麗。 よし、我が心の友らよ、ともに修行の旅に出ようではないか。 影月もこんな派手派手しい場所で汲々と目先の幸福に囚われるより、この辺で遠大なる人生計画を立てよう。 彩八仙も霞むほどの伝説を作るのだ。 末期の言葉は三人一緒に『我らが人生に一片の悔いなし』。 ふっ…やはり我らが出会ったのは運命だったのだな」

秀麗
「伝説はあんた一人で汲々とつくってちょうだい龍蓮。 あんたなら存在するだけでその遠大なる目標を達成できるわよ。 ええ太鼓判を押してあげるわ。 それにあいにく私は今度の国試ですでに『我が人生に悔いあり』ってなっちゃったしね!」


 (紅秀麗&藍龍蓮/彩雲国物語)







龍蓮
「人の心までは誰も計れない。 心のままの行動も予測は難しい。 運は自らの行いで引き寄せられるものなのだ」

秀麗
「……もっとわかりやすく言ってちょうだい」

龍蓮
「私は多分、明日には君の菜を食べられるだろうということだ。 確立は言わない。 たった一人で良くここまできたな。 印も佩玉もちゃんと届けるから心配するな。 君のその勇気に敬意を」


 (紅秀麗&藍龍蓮/彩雲国物語)
#菜とは料理のことです。






ことに少女の菜の才能には惚れ込んで、自分専用の庖丁人になってくれと頼んだが、きっぱり断られた。 

あれは頼み方が悪かったのだと今では思う。

(ふっ……やはり『貧乏でも平凡な容姿でもなんら憂慮するべきことはない。 なぜなら君には素晴らしい菜の腕がある。 それさえあれば君は一人で雄雄しく生きていける。 だから私と一緒に行こうではないか』というべきだったな)


 (藍龍蓮/彩雲国物語)







香鈴
「だいたい、うら若い女性に節操なくべたべたなさるなんて、不埒ですわ!! 秀麗様に悪い噂がお立ちになったら、あなた、どう責任をおとりになるおつもりですの!?」

龍蓮
「ふ……そのときは影月と三人で俗世を捨て、山にこもって仲良く仙人修行をはじめる」

香鈴
「……余計悪いではございませんのっっ!!」


 (香鈴&藍龍蓮/彩雲国物語)







珀明
「……お前は、僕より上位で及第したんだ。 そのこと、わかってるんだろうな」

秀麗
「うん」

珀明
「何が何でも、官吏にしがみつく責任というものがあるんだ。 なのにノコノコ退官になんかなったら、不幸の書斡を毎日送りつけてやるからな。 僕にはその権利がある」

珀明「
でも、お前が、考えて、納得して、決めたことに、僕が口を挟む権利はない」

秀麗
「ありがと、珀明。 不幸の書斡もらわないように頑張るから」

珀明「当然だ」


 (碧珀明&秀麗/彩雲国物語)







珀明
「自分が出来ることをしにーーお前自身で勝負をかけてきた奴が不正などするか」

秀麗
「珀……」

珀明
「勘違いするな! 能なし進士しか残らなくなるのが気に入らなかっただけだ。 いいか、査問会であがってヘマなんかしてみろ。 絶対許さないからな。 忘れるな、お前はこの僕を抜いて及第したんだ。 どんな問いだって答えられるはずだ。 ーー女子供ってだけで馬鹿にする能なし官史どもに見せつけて、戻ってこい」


 (碧珀明&秀麗/彩雲国物語)







静蘭
「……碧進士、腕に自信は?」

珀明
「碧家は詩文、芸能に長ける家だ。 唯一の例外かつ中央政治掌握を目論む初の天才が僕だ」


 (静蘭&碧珀明/彩雲国物語)







静蘭
「ふっ、……私もどうやら歳のようですね……」

秀麗
「せ、静蘭なら絶対ステキなオジサマ時代に突入できるわ。 奥様方にモテモテよ」


 (紅秀麗&静蘭/彩雲国物語)







「死にたいなら喜んで手伝ってやる。お前なら殺しても生き返ってくるだろ。死ね」

(静蘭/彩雲国物語 白虹は天をめざす)





「ーー甘く見られたものだ。 私を誰と思っている」

「我が名は清苑ーー今まで差し向けられた兇手んど百を超える。 殺人の技倆ならば貴様らなどに負けぬわ。 この命、奪おうと思うならば皆殺しされる覚悟でこい」


 (清苑公子/彩雲国物語)







管尚書
「ふーん、色仕掛けできんのか」

秀麗
「え、あ、まあ、い、いちばん不得手ですけど……胡蝶妓さんに一夜漬けでなんとか……」


 (紅秀麗&管飛翔/彩雲国物語)







管尚書
「おお、そこらの野郎どもよりゃイケル口なのはそろそろ認めてやるよ」

秀麗
「そんなことよりもっと認めてほしいもんがあんですよ。 だから欧陽侍郎、次のお酒です!」

管尚書
「なんだよ。 お嬢ちゃん自信を認めてくれってのか?」

秀麗
「そこまで自惚れてませんよ。 お二人に……今の私じゃ全然叶うわけないって、お仕事見てて重々承知してますよ。 全然下の下の単なる駆け出しだってわかってますよ。 棚ぼた新米官吏と話なんかできるわけないって思ってんのわかってますよ。 でもですねぇ、お話聞いてもらわなきゃならないんです。 そのためにきたんです。 でも州牧として認めてもらえるとこなんて、今の私には一個しかないんです。 だからなんとしてもそこだけは認めさせて、お話させてもらいますからね。 約束破んないでくださいね。 この飲み比べ、死んでも勝ちますからね。 ふっふっふ……幸い茶州にはもう一人、ちゃーんと優秀な州牧が残ってるんですよ。 悔いなしですよ」


 (紅秀麗&管飛翔/彩雲国物語)







欧陽
「……正直、ここまでやれるとは思いませんでしたねぇ」

管尚書
「オレもだ。 女とかいう以前に、この娘自身を大官たちが特別扱いしてきたのは誰が何と言おうと事実だからな。 地道に這い上がってきた人間からすりゃ、ふざけんじゃねぇって言いたくもなんじゃねーか。 実際のお嬢ちゃん自身はどれほどのもんかと思ってたがーー」

管尚書
「くれてやったのは最初で最後の機会だ。 酒が弱かろうと強かろうと関係ねぇ。 本気でひけねぇと思ってるなら、死んでもぶっ倒れられねぇ。 下戸だろうが死ぬまで飲むもんだ。 それが呑めるヤツならなおさら途中で眠り込んだり音ぇ上げやがるのは言語道断だ。 それが、人の命を背負う官吏の根性ってもんだぜ。 それさえももってねぇならマジで見下げたがよ」

欧陽
「もってましたねぇ」

管尚書
「ああ。 どんなに酒に強かろうが、こいつが飲み干した量はそんなもんですむ程度じゃねぇ。 イイ覚悟と根性もってんざねぇかよ。 聞いただろ? マジで死ぬまで飲みやがるつもりだったぜ。 しかもこのオレ様に向かって言いたいこと言いやがった」

欧陽
「ねぇ。 あんたみたいな行儀がなってない大酒飲み、どんなに官位が高かろうが見栄えが少しマシだろうが、器量よしの娘さんとくっつけるわけないじゃないですか」

管尚書
「そこじゃねーよ」


 (管飛翔&欧陽玉/彩雲国物語)







「(秀麗の)親御さんは誰でしたか……ああ、紅一族ですから李侍郎にご連絡すればいいですかね。 極道な養い親と違って、きっと真面目に対応してくださるでしょう」

 (欧陽玉/彩雲国物語)







秀麗
「黄尚書、本当にいい人よね。 もし中央に戻ったらあの人の下で働きたいわ」

秀麗
「なのにいまだに仕事が恋人なんて……あの人を顔で判断する女の人は、自分がなんて勿体ないコトしてるかわかってるのかしら? どうせ五十年も過ぎたらみんな同じなのに」

燕青
「…………」


 (紅秀麗&燕青/彩雲国物語)







秀麗
「私の周りにいる人って、ほんとバカみたいに優しいのよ。 優しすぎるわ。 だから私がこうして勝手に頑張ってても、『無駄だ』とか『やめろ』なんて絶対いわないのよ。 絳攸様だって忙しいのに何もいわずにお相手してくださるわ。……だからバカみたいだけど今まで気づかなかったのよ。 私がこんなふうに頑張れるのはこの家にいられるうちだってこと」

燕青
「……ああ。 ま、そうだろうな」

秀麗
「否定しないのね。 正直な人ねぇ。 そうよ、私はこの家から出たら『年頃な娘さん』ってだけだわ。 誰もがいい人に嫁いで、妻として母親として頑張るものだと思ってる。 それを当然のものだとして求められる。 だってそれが普通だもの。 どんなに理解のある旦那さんに嫁いでも、勉強なんて続けられないわ。 周りがそれを許してはくれない。 変人だって思われるし、そうしたら旦那さんや子供だって絶対肩身の狭い思いをする。 多分お姑さんとか親戚の人とかには絶対やめろっていわれるわね。 そんなことする暇があったら家事やれって。……でもそれが『普通』で、私のほうが『異常』なのよね。」

秀麗
「……知らなかったわ。 大人になると、夢を見つづけるのが難しくなるのね。 どんなに強く思ってても、所詮現実の重みにあっさり負けそうになるわ」


 (紅秀麗&燕青/彩雲国物語)







「考えること、判断すること。 そうやって判断したことの責任をきちんと取ること。 上に立つ者の役目ってのは、そういうもんだろう。 ーーそいつが無謀なら止める。 理にかなってると思ったら、従い、その手助けをする。 それが俺の役目なんだよ」

 (浪燕青/彩雲国物語)







「静蘭、これから先、もし姫さんかお前どっちか選べっていわれたら、俺は迷わず姫さんをとるぜ。それでも泣くなよ?二号さんでも愛はあるからな!」

(浪燕青/彩雲国物語 白虹は天をめざす)





柴彰
「人々に希望を与える、それはとても難しいことです。 あなたがたが今から為すことは、彼が為したことより遥かに容易なはずです。 かつて誰もが茶一族の横暴にあきらめていたとき、現れた十七歳の少年は、たった一人で黙々と凍土を耕しました。 そして十年かかって、彼は地の底に埋もれていた希望を掘り起こした。 その大地に種を蒔き、青菜を育てるのがあなたがたの役目です。 茶州の民は信じたい。 この期待を裏切らないでいただけますね?」

秀麗
「ーーはい」


 (紅秀麗&柴彰/彩雲国物語)







秀麗
「……いいん、ですか?」


「ああ。 私はその人を好きになって幸せだったけど、私ではその人の『幸せ』になれなかった。 あとできることは、その人の幸せを祈ることだけだからね」


 (柴凛&紅秀麗/彩雲国物語)







「……秀麗殿のいちばんの武器は、運と縁と素直さかもしれないね」

「特に、強運と、人の縁、これはスゴイ。 誰にも恵まれるもんじゃない」

「でも、それを引き寄せて、なおかつ掌にとどめておけるのは、素直さだと、私は思うよ。 多くの人が君を気にかけて、助けようと思うのは、多分そこだろうね」


 (柴凛/彩雲国物語)







「君と杜州牧だけが茶州にきてくれた。 歳も性別も関係ない。 志と、想いの深さが他の官吏より優っていただけだ。 忘れないでくれ。 私も彰も、十三歳状元と初の女性官吏を喜んだわけではない。 男だろうが女だろうがろくでなしだったら彰は叩き出していただろう。 紅秀麗と杜影月という二人によって、多くの人が動いたのだよ。 だから何を言われても、胸を張りなさい。 傷つく必要はない。 どんなことだってねだってね、つきつめれば本当は男も女も関係ない。 誰だって、やりたいことだから頑張るんだ。 まあ出る杭はとりあえず打たれるものなんだよ。 打たれても出るのが本物だ。 自慢じゃないが、私も彰も出るまでは散々打たれてきたぞ」

 (柴凛/彩雲国物語)







「彰は別に父のために官吏になるわけじゃない。 弟がなりたいからなるんだ」

「父に何か言われたわけじゃない。 父の姿を見て、私たち自身が、その想いと誇りを受け継ぎたいと想っただけだよ。 人はね、必ず誰かに見られている。 心の中にしまってるつもりでも、言葉、仕草、表情、行動の一つ一つからあふれて誰かの心に届く。 善しにつけ悪しきにつけ、それこそが人を動かす。 たまたま我が父の根性の入った官吏魂が、子供に届いただけだよ」


 (柴凛/彩雲国物語)







燕青
「(悪徳商法に)いま引っかかってる真っ最中だっつーの! 俺一生彰に身ぐるみ剥がされーー」


「馬鹿をいいたまえ。 剥がせるだけの身ぐるみもなかろう。 今の君が売れるのは借金・未来・体ぐらいだが、売買成立は体だけだ。 利子代わりに彰にイジメられるより、体で全額返済するか? 何、君ならひと月の辛抱ですむだろう。 夜の仕事ゆえ、午間きちんと政務もとれる」

燕青
「…………………すみませんでした」


 (柴凛&燕青/彩雲国物語)







「だってあなたは、紅秀麗さんでしょう? バッタバッタと飲み比べで大男たちをなぎ倒し、その屍を乗り越えて数々の無茶苦茶なごり押しをガンガン通して、今や工部と羽林軍から一目置かれて次々と酒豪対決を申し込まれてるっていうあの伝説の!」

 (?/彩雲国物語)







「うう、ありがとうございます凛さん……。 僕、僕に凛さんの男気の百分の一もあったら……ハッそうですよ! 凛さん僕の代わりに茶家当主として出て下さいませんか!? そうだ、なんて良い考えなんだ。 そのあいだ僕がきちんと悠舜さんの奥さんを務めますから!」

 (茶克洵/彩雲国物語)







「妙なのばかりに好かれるわけだ。 この笑顔で、平然とあの黎深を受け入れてしまう邵可殿の娘なのだから」

 (黄奇人/彩雲国物語)







「秀麗様が殿方でいらしたら、わたくし迷わず押しかけ女房しておりますわ」

 (香鈴/彩雲国物語)







香鈴
「私は、前を向いて、歩き出さなくては。 一生、償い続けるつもりです。 それだけのことを私はしてしまった」

燕青
「そうだな。 姫さんが許してくれても、そうするべきだ。 相手が許すか許さないかなんて、関係ない。 犯した罪は、一生ついてまわる。 消えることはない。 だから相手がどうでも、背負い続けなくちゃな。 まあ自分と向き合うなら、必然的にそうなるけどな」


 (香鈴&燕青/彩雲国物語)







「目の前にある機会を逃してまで『慎重に』幸せになりたいなんて言えるのは、最高に幸せで、贅沢ですよね。 幸せになれる『明日』があるって信じられるから。 とっても羨ましいですー」

 (影月/彩雲国物語)







「ーー他の男にくれてやるくらいならむしろ私がお嫁にもらいたいですよッ!!」

 (紅黎深/彩雲国物語)







黎深
「……陽修。 私の可愛い姪に、『全然役立たず・甘過ぎ・夢見がち・迂闊すぎ・人を信用しすぎ・全然中央官吏に向いてない・とっとと退官させろ・ついに最後まで何もしなかたった・思ったとおり陸清雅に全部手柄をかっさわれた』など相変わらず言いたい放題だな」

陽修
「事実でしょう。 あなたとホントに血が繋がっているんですか? 妄想じゃないんですか」

黎深
「ーーで、最後の『でも嫁にしてもいい』ってのはなんだ」

陽修
「あの娘は官吏より嫁向きですよ。 それにそろそろ嫁き遅れでもらい手ないですよ」

黎深
「ふざけるなこのバカが! 誰が貴様なんかに嫁にやるかっっ!!」


 (紅黎深&陽修/彩雲国物語)







絳攸
「秀麗が官吏としてやっていけなくてもかまわないと?」

黎深
「かまわんな。 元気に生きていてくれれば別にそれでいい。 他には何も望まない。 官吏になりたいという願いは秀麗のものであって、私のものではない。 望みを握り締めたままでいるかは秀麗次第だ。 挫折の何が悪い。 それさえ秀麗が掴んだものだ。 どんな道を選んでも、秀麗が秀麗であることに変わりはない。 まあ確かに、秀麗が私の副官とかになって『叔父様、この案件はどうしましょう』とか言ってくれたら夢のようだがーー」


 (紅黎深&李絳攸/彩雲国物語)







秀麗
「ふっふっふ。飲み比べで潰しておきました! ちょろいもんです。 今ならコソッと通れます」

……楸瑛は、出会ったときの可愛い秀麗を思い出し、時の流れに切なくなった。「ちょろい」なんていう言葉を聞くことになろうとは……。


(藍楸瑛&秀麗/彩雲国物語 白虹は天をめざす)





楸瑛
「……うーん。 秀麗殿、圭い女性だなぁ。 今のはちょっとぐっときたな」

静蘭
「そういう台詞は華々しい女性関係を清算してからいってくださいね」

楸瑛
「…………」


 (藍楸瑛&静蘭/彩雲国物語)






楸瑛
「賭けようか、静蘭。 あと何刻でくるか」

静蘭
「いいですよ。 私が勝ったら生涯妓楼立ち入り禁止ということで」

楸瑛
「…………」


 (藍楸瑛&静蘭/彩雲国物語)







楸瑛
「大丈夫、そこまで秀麗殿に迷惑はかけられないよ。 コレにそこまで気を遣ってくれるとは、私のほうが妬けてしまうね」

龍蓮
「真の友情を脳内変換して汚すな愚兄」


 (藍楸瑛&藍龍蓮/彩雲国物語)







楸瑛
「今まで、なんて変人で頓珍漢なかわいくない弟だって思ってて悪かったよ」

龍蓮
「大丈夫だ。 私も楸兄上のことをとんと風流を解さぬ自己形成未発達未成熟な兄だと思っているからおあいこだ」

楸瑛
「……現在進行形に聞こえるが」


 (藍楸瑛&藍龍蓮/彩雲国物語)







「権力で守るのでは何の意味もない。 彼女自身の力で乗り越えなければ、誰も彼女を認めません。 だからこそ私も絳攸も、なにを見ても聞いても決して手出ししなかった。 秀麗の助けになれるとしたら、それはともに歩む同期の進士たちだけです」

 (藍楸瑛/彩雲国物語)







『八割碁石をとっていく官吏になれば、確実に出世できる。出世大いに結構。だが一つだけ。出世のための官吏ではなく、民のために出世する官吏になりたまえ。人を切り捨てるのではなく、人がついてくる官吏でなければ、上に行っても大概うまくいかない』

(姜文仲/彩雲国物語 白虹は天をめざす)






「……ずいぶんと大人になりましたね、燕青。 かわいらしい弟妹ができて兄の自覚に目覚めたガキ大将のようですよ。 なんと感慨深い……思わず目頭が熱くなります」

 (鄭悠舜/彩雲国物語)







「人はいつか死ぬものです。 それが遅くても早くても、本当はたいした違いはないんですよ」

 (鄭悠舜/彩雲国物語)







「王が完璧である必要はありませんし、不可能です。 そこを補うために私たち臣下がいるのですから、足しにして百になりさえすればいいのですよ。 極論を言えば、九九の諫言をきちんと聞き入れる耳と度胸さえあれば、国は治まります。 締めるときにきっちり締めれば、臣下は安堵するものです。 軽んじられるのはいけませんが、少し抜けているくらいなら『たまに上が抜けてるから自分があなうめするか』と自分で考える官吏が増えたりします。 むしろなんでも自分ひとりで出来ると思ってしまうと、今度は人の話に耳を傾けなくなりますから」

「良い王というのは、一人でなんでも完璧にできる仙人のような王、というわけではないと、私は思っていますから。 主上の努力は臣下として大歓迎ですが、その過程で『しまった』と思うことがあっても、いつまでも落ち込むことはありません。 必ず輔けます」

「ただ、私をはじめ、誰かが主上を諫めたときは、よくお話を聞いてください。 相手が官吏でも、道端で遊ぶ子供の言葉でも、同じように。 甘い言葉は耳半分で、厳しい言葉は民草の声とお思いなさい。 私からのお願いはそれだけです」


 (鄭悠舜/彩雲国物語)







「官吏が王に妥協するようになれば、あとは転がり落ちるだけです」

 (鄭悠舜/彩雲国物語)







邵可
「元気になってよかった。 ね、静蘭」

静蘭
「……そ、そうですが……なんだか、お嬢様がどんどん壊れていってるような」

邵可
「そんなことないよ。 かわいいものじゃないか。 もともと紅家は口も性格も悪い家系だし、秀麗が例外なんだよ。 むしろ私は安心したな。 よかった。 ちょっと黎深の姪に見えるよね」

静蘭
「…………それは喜ぶべきことなんでしょうか………」


 (紅邵可&静蘭/彩雲国物語)







「誰も、何の努力もしないで大切なものをその手に掴むことなんて、できないんだよ」

 (紅邵可/彩雲国物語)







「……ね、秀麗。 君はさっき言ったね。 龍蓮くんが他の人と重なることは滅多にないだろうって」

「それは、ひるがえせば誰とでも同じものを見ることができないということじゃないかな。 ……それはひどく寂しくて、孤独なことだと、私は思うよ」

「彼が好きだというなら、そして彼がいつもまっすぐだというのなら、それなりの覚悟をもちなさい。 誰かと関わるなら、いつだって相手と同じものを返さなくてはいけないよ。 決して嘘をつかない相手にはこちらも嘘をついてはいけない。 十割好きだと言ってくれる相手に、中途半端な好きを返してはいけないよ。 それは相手をとても傷つける。 期待を持たせるくらいなら関わるのはよしなさい」

「君たちは、龍蓮くんが好きかい?」


 (紅邵可/彩雲国物語)







「劉輝様自身、ちゃんとわかっている。 自分が王としていかに幸せか、いかに臣下に恵まれているかもわかっている。 絳攸様と藍将軍の存在がどれほど頼もしく、寄せてくれる心が嬉しく、一生を通じてかけがえのない大切な股肱の臣になりえるかも。 寂しいなどと的外れで贅沢なことだと、彼はちゃんとわかっている。 だから、どんなに親しくても自分と彼らの間には目に見えない薄い膜があることに自分だけが気づいてしまっても、何も言わない。 影を切り離すことができないのと同じように、どうにもならないことだと知っているから。 ……でもね」

「……彼は、見るはずのなかった夢を、見てしまったんだよ。 影のない自分の夢を」


 (紅邵可/彩雲国物語)







「私は大丈夫だ。 自分で決めて、自分で歩いてきた道だからね。 愛する妻に出遭えて、秀麗を授かって。 静蘭を拾って、劉輝様と過ごして。 重荷なんかじゃなかったよ。 楽しかった。 幸せだったよ。 それに、いつも全開で心配してくれる君もいるし」

「玖琅も何だかんだでいって気にかけてくれるし。 私は可愛い弟に恵まれて幸せ者だね」


 (紅邵可/彩雲国物語)







「・・・・・・あの人はね、生まれて初めて、私を泣かせた人だったよ」

 (紅邵可/彩雲国物語 隣の百合は白)







「そんな馬鹿な!! うちのは鬼も泣いて逃げる大魔王の再来、存在するだけでこの世の大災厄を次々招来、周囲の人間にバラバラ災禍をふりまき後始末は全部私に押しつけるそーしようもないワガママ若様、オレに敵なしこの世はオレノモノ紅黎深ですよ。炊事洗濯なんて!!」

 (紅百合/彩雲国物語 隣の百合は白)







秀麗
「生意気言うな、っていうんでしょう。いつか長官の信念を教えて下さい。それまで絶対官吏はやめませんから! どうせ教えてくれないでしょうから、つまり官吏はやめません!!」

皇毅
「わかった。特別に教えてやる。愛と平和を守るためだ。いつでも心おきなくやめろ」
(紅秀麗&皇毅/彩雲国物語 白虹は天をめざす)






「これが、政事だ。 御史台では甘さも綺麗事も一切許さないと思え。 どんなことでもする気があるなら、くるがいい。 内定のために必要なら、人殺しを見逃すことも、不正に加担することも、家族を切り捨てることも、男と寝ることも命じる。 それを黙って実行する覚悟でこい。 お前が今もっている正義も理想も全部捨てろ。 そんなもので政事は動かん。 正義を口にしたいなら、官吏をやめろ。 何かを成し遂げたければ、相応の官位につくまで理想は捨てろ。 金と権力の中枢で、そんなことを一人で叫んでも無意味なことは、清雅が立証したはずだ。 相手を蹴り落とさなければお前が落ちる。 落ちればお前の存在は無意味だ。 女官吏など、やはり役立たずだったと言われるだけだ。 官吏ごっこがしたいなら、そこらの子供相手にやるんだな」

 (葵皇毅/彩雲国物語)







「女はすぐ感情的になり、頭が悪く、ただ夫のために生き、夫の囲う情人にも我慢し、子を産み、差し出口を叩かず慎み深く夫のために使えるーーそんな愚昧な考えがまかりとおるこの表の国では、この娘はいつまでもつまはじきじゃ。これだけの能力がありながら、おぬしら男どもは平気で庖厨に立たせ、繕いものをさせ、茶を淹れさせ、色目で撫で回し、なぜなびかぬのかとそればかり。それに疑問も持たぬ女も阿呆じゃがの。男なぞ、女に粛々と仕えておればよい。性欲も破壊衝動も、理性で抑えることさえできぬ。子を産み育てる神聖なる女を、快楽と情欲の捌け口としか思わぬ。なんという傲慢さ。戦がなくならぬのは男のせいじゃが、それでも人が滅びぬのは女のおかげじゃ。男が支配している限り、いつまでも構図は変わらぬわ」

(縹瑠花/彩雲国物語 白虹は天をめざす)